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2010年6月6日富士ヒルクライム(自転車)参戦記

2010年7月2日 (金)

初めての自転車レース

第7回・Mt富士ヒルクライムに参加してきました。距離にしておよそ25キロ、標高差1,270メートルの富士スバルラインを自転車で登り、五合目がゴールです。距離的にはたいしたことないのですが、延々と登り坂で足を休める時間がないのが辛そうです。

自転車レースはマラソン大会と違い、自転車という機材が必要になります。下りでは時速60キロ以上は出るので、それなりの整備もしておく必要があります。直前にホイールを交換し、それに伴いブレーキを交換し、あろうことか3日前にはチェーンの切れを発見し、お店に出す時間がないので自分でチェーン交換し...、など。また今回は娘(女子高生)を連れての出場でしたので、2台分の自転車の整備にかなりの労力と神経を使いました。

前日から現地入り

選手受付は前日に行わなければなりません。そのため、前日の土曜日に現地入りしました。河口湖インターで高速を降りると、自転車を積んだクルマが連なっていますし、また道を走っているロードバイクの数々、レースのための交通規制を知らせる看板も多数あり緊張感が増して来ます。

レース参加者のクルマの渋滞に並んで、富士北麗公園での受付を完了。無事にゼッケンを貰いました。翌日は五合目までの下山用の荷物(五合目は気温5度〜10度のため、下山には長袖や長ズボン等の防寒着が必要)預かりが6時までですので、ホテルを5時には出なければなりません。

受付終了後、ホテルに直行し夕食しました。レストランの中は、周囲から聞こえてくる会話の内容から殆どが選手の人達でした。レースの前日はビール1杯とワインは半分までと決めていますので、さっそくアルコール燃料補給開始。しゃぶしゃぶかすき焼きで、しばらくもめたのですが、押し切られる形ですき焼きに。胃もたれするのですよね、すき焼きは。

レース当日

6日は朝から晴天でレース日和です!4時に気合いで起床!すき焼きを食べたにもかかわらず、胃の調子は大丈夫でした。

慌ただしく準備をし、朝食を済ませ5時前には何故か後ろ髪を引かれる思いで出発。集合場所の富士北麗公園までは緩やかな5キロの登り坂ですので、軽いウォーミングアップに丁度良い感じです。

会場に到着して気付きました!お茶を入れたボトルを部屋に置いてきた!!でも、大丈夫です。会場には多数のメーカー出展ブースがあり、ボトルどころか自転車を忘れても(おいおい)大丈夫です!

ホイールに合わせてmavicのボトルをゲットして、無料で供給されている「富士の水」のペットボトルから補給を完了。

ブースや他人の自転車を見てウロウロしているうちに、オープニングセレモニーで山梨県の要職にある方や警察署長さんなどの御挨拶が始まります。早朝の眠さがないにもかかわらず、この場にいることが現実なのか非現実なのかの区別もつかないほどボーッとしているうちに6時45分、アスリートクラスがスタートとなりました。

その15分後、いよいよ女子の部スタートです。

女子選手おおよそ300名、写真で見ると壮観です。後で聞いたのですが、スタート直後に落車があったそうです。巻き込まれることなく、女子高生もスタートを切って行きました。ご存じの通り、ロードバイクは一般的にビンディングでシューズを固定します。そうしないとペダルを踏むだけになってしまい、引き足が使えないからです。でも慣れない人は外すのを忘れて止まったりして、足を付こうと思ってもペダルに固定されたまま・・・・で、いわゆる立ち転けしてしまうのです。

3合目を過ぎるとコース脇で下車して座り込んでいる女子高生を発見!この辺りに来ると、自転車を降りて脚を屈伸している人や座り込んでいる人達がポツポツと出て来ます。取り敢えず、私もいったん下車して様子を伺いました。「ちょっと疲れたので小休止」との返事でした。タイム関門に引っかかって収容車行きにならないようにと注意して先を目指します。

サイクリングではなくレースですから、親だろうが、娘だろうが、ネコだろうが待つわけには行きません!心を鬼にして、笑顔で「お先に!」手を振ってゴールを目指します。この時点で、残りが約10キロでしたので、完走は無理かなと思いました。平坦路ならば中学2年生の時に100キロ以上は走っていたので問題はないのですが、ここから続く10キロの坂道はキツイでしょう。

私も3合目を過ぎた辺りから、くたびれたと言うか、むしろ延々に続く登り坂にウンザリして来ました。4合目では太鼓の応援を受け、残りもわずかです。すると突然前方にずっと平坦路が続きます。きっとここがゴールに違いない!最後の余力を振り絞り、脚を回しました。それでも時速30キロちょいしか出ていないと言うか、それ以上は脚にきて踏めません。トンネルを二つ抜け、ゴールのはずが・・・・・あれ??長い長い坂が・・・・!!脚は使い果たしてしまったし登れるのか??これ??

もはや下車して押している人、脚が攣っている人がコース脇にいます。しかしここで歩くわけにはいきません。500メートルの最後の登り、必死で漕ぎました。いやぁ、しんどかったです。タイムは漠然と100分を目指していたのですが、110分程かかってしまいました。来年はコースも分かったので、90分近くでゴールしたいと思います。

ゴールの後は

さて五合目では、名物のメロンパンは先にゴールした人達の大行列でしたので早々と諦め、これまた名物らしいソフトクリームを頂きました。晴天で富士山頂も間近にクッキリと見え、女子高生のことなど頭からすっかりと忘れ去っていました!

もっとも、連絡しようにもiPhoneもauも電波が悪くて繋がる場所がかなり限定されています。

下山の荷物も受け取り、下山しようかなと思ってレストハウスの辺りをウロウロしていると突然電波が繋がり、「電話に出ろよ!」と言う恐ろしいメールが。なんとか完走して五合目に辿り着いたようです。途中から絶対にリタイヤしたくなくなったそうです。

という訳で、再びソフトクリームの行列並ぶことに。

彼女が食べている間ヒマなのでフラフラして戻って来るとちゃっかりとインタビューを受けています。目立つべき所では目立つ人の様です。このあたりの根性と処世術は見習わないといけませんね。

帰りは気分良く来た道を下り、表彰式の会場に戻って来ました。そこで吉田うどんを頂き、解散となりました。

今まで富士山五合目はクルマで行く場所だと思っていましたが、自転車でも気軽に行ける場所なのだなと考えが変わりました。

「トラック一台分の薬より一台の自転車」

ドイツの諺です。健康になりたいのなら、薬ばかり飲むのではなく、自転車に乗りなさいと言う意味です。美しい景色や空気の下で、自転車に限らず、運動をするのは精神面にもとても良いことで、「気」の巡りが良くなるでしょう。つまりは「気」が充満し、健康への手助けとなるでしょう。

このレースに至るまでは、今年はほぼランニング中心でしたので殆ど自転車には乗っていませんでした。来年は自転車トレーニングもある程度やって臨もうと思っています。

Takao Hosono, Tokyo

この記事を書いた医師
東京診療所 細野 孝郎

院長【細野漢方診療所責任者】

細野 孝郎(ほその たかお)

03-5251-3637

漢方では、体を整えることで、病気を治したり、また病気になりにくい体作りをします。体のことでお悩みの方はもちろん、現在は健康だと思われている方も、ビタミンを摂るように、自分に合った漢方をみつけて、健康で楽しい人生を送りましょう。

昭和63年北里大学医学部卒
日本東洋医学会認定医国際抗老化再生医療学会名誉認定医国際先進医療統合学会理事千代田区医師会所属

川崎市立井田病院、藤枝市立志太病院、北里大学病院などを経て現在に至る。
北里大学病院では、膠原病・リウマチ・アレルギー外来を経て、漢方外来設立に尽力、担当。
1992年より聖光園細野診療所でも診療を開始。2021年12月法人(聖光園)から独立して細野漢方診療所として開設し診療を継続中。
得意分野:内科系疾患全般、月経困難症や不妊などの婦人科疾患、皮膚疾患。また、体質改善や健康維持など、加齢にともなうエイジングケアの漢方にも力を入れている。
趣味:猫、洗濯、料理、掃除、フルマラソン(サブフォー、ロンドン、シカゴ、ニューヨーク、ベルリン、フランクフルト、香港、東京、大阪、京都、神戸)など。

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