細野孝郎院長からの挨拶
当院は、漢方薬の煎じ薬に比べて服用や携帯・保存に適したエキス剤を1950年に日本で初めて開発に成功した細野診療所より独立しました。新たに開設した細野漢方診療所は、銀座駅から徒歩5分というアクセスの良い立地で女性を中心とした幅広い人の悩みに答えた漢方治療を提供しています。
当院では自家製かつ、製薬会社では扱わないような天然の生薬を使用し、現在では保険で処方される種類よりも大幅に多い400種類以上の漢方エキス剤を揃えるまでに至っています。
さらに製法される漢方エキスに単味成分と呼ばれる生薬を自由に組み合わせ、それによって一人ひとりの悩みや症状に応じた処方をオーダーメードで作り上げていることが大きな特徴です。例えば、女性の疾患において用いられる当帰芍薬散においても、生薬を1つ2つ足して、その方に適した処方を作ることが可能です。
また当院では、漢方薬による患者様の飲み始めた後の変化を予測して処方し、予測と異なった場合はすぐに薬の組み合わせを変え効果がいち早く出る治療を目指しています。
季節が変われば体調も変わります。冬に体を温める成分、夏に水分の代謝を促す成分を加えるなど、常に患者の体調を考え処方を出しております。
あわせて重視するのが、選択肢を複数提示することです。
医療に100%のものがない以上選択肢があって然るべきという信念のもと、患者様には資料を見せつつ生薬の組み合わせや期待できる効果を説明し、納得して治療を勧められるよう配慮しております。
当院のオーダーメードの処方は、晩婚化・出産の高年齢化が進む昨今の女性の悩みに力を発揮しています。治療の基本的な考えは子宮や卵巣の血の巡りを改善することでホルモンバランスを整えるというものです。その上で、更年期障害には血と気の巡りを考えて漢方薬を処方していきます。気は加齢に伴って減っていくため、更年期障害に至るような年齢で気の巡りを改善させるためには落ちている気の底上げも必要です。
高齢者の治療も積極的に実施し、体調が悪くなりやすい人や高血圧や動脈硬化といった慢性疾患を複数抱える人などに対し、適切な漢方薬の処方で症状の改善につなげています。
なお当院では、漢方医学の考え方である「証」に基づく処方だけでなく、西洋医学の考え方である「症(症状)」にあわせた処方も決して否定せず、不妊への効果が期待できる柴苓湯を処方するなど、必要に応じて柔軟に対応しております。
このような一人ひとりの症状に対応できるきめ細かい調整は、90年にわたる蓄積された症例と確かな医師の技術を受け継いできたからこそ可能とされてきているのでしょう。
古来からの考えだけでなく新しい研究成果や論文に目を通し、良いと思ったものは積極的に取り入れる体制を整え常に患者さんに寄り添リそった診療を行なっております。
日常的に体調が優れない方、また些細なことでも気になることがある方、お気軽にご相談ください。
細野 孝郎(ほその たかお) 院長
院長【細野漢方診療所責任者】
漢方では、体を整えることで、病気を治したり、また病気になりにくい体作りをします。体のことでお悩みの方はもちろん、現在は健康だと思われている方も、ビタミンを摂るように、自分に合った漢方をみつけて、健康で楽しい人生を送りましょう。
昭和63年北里大学医学部卒
日本東洋医学会認定医・国際抗老化再生医療学会名誉認定医・国際先進医療統合学会理事・千代田区医師会所属
川崎市立井田病院、藤枝市立志太病院、北里大学病院などを経て現在に至る。
北里大学病院では、膠原病・リウマチ・アレルギー外来を経て、漢方外来設立に尽力、担当。
1992年より聖光園細野診療所でも診療を開始。2021年12月法人(聖光園)から独立して細野漢方診療所として開設し診療を継続中。
得意分野:内科系疾患全般、月経困難症や不妊などの婦人科疾患、皮膚疾患。また、体質改善や健康維持など、加齢にともなうエイジングケアの漢方にも力を入れている。
趣味:猫、洗濯、料理、掃除、フルマラソン(サブフォー、ロンドン、シカゴ、ニューヨーク、ベルリン、フランクフルト、香港、東京、大阪、京都、神戸)など。