• 内科医師からスタートし、現在は三代続いている漢方専門のクリニックを銀座で開業中。女性系疾患(月経関連、更年期、 不妊症など)、アトピー性皮膚炎などから、ちょこっと体の弱い人までお見えになります。趣味はマラソン(基本的にはインドアでテレビ派)、猫(アメショ)、週に1回の外食。マラソンはsix stars finisher(東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク)日本人では338人目位の達成!!

能登半島地震に被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。

当院にも富山や石川方面からお見えになっている方が何名かおられます。
更には北陸地方からこのブログページにアクセスされている方も多くおられます。
皆様がご無事で一日も早く日常生活を取り戻せるようお祈り申し上げます。

新年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

当院は1月5日(金)より診療開始です。

とは言え、風邪ひいて5日まで待てない!と仰っておられる方もいるかと思います。当院や聖光園大阪におかかりの方は風邪1号2号などと書かれた風邪のパンフレットをお持ちでしょう。それを見て「風邪ひいた時のために備えて常備しておくのは何が良いですか??」とよく質問されます。あれやこれやと常備してしまうと、実際に飲むときに「やっぱりあっちの方が良いのかな?」と迷うだけなので、患者様には「2号と11号だけでいいんじゃないですか?それでダメなら電話でも良いので聞いて下さい。」と説明します。実際に、最初に2号を3日程服用して、その後に自動的に11号を服用しながら相談して頂くと言う流れになるので、通常の風邪の場合は2号と11号が手元にあれば大丈夫です。そしてこの時にはいつも服用されている漢方(全く便が出なくなるとかの場合は話は別ですが)はお休みして下さい。基本的に風邪の治療が優先になります。

風邪は漢方では、外部から邪気(外因)が弱った体内(内因)に侵入するために発症すると考えられています。最善の策は体内に入れることなく追い出すことで、体内に入ってしまった外邪は無毒化するか体外に排出するかになります。必要最低限な処方を2種類に絞ります。

2号:葛根湯加半夏(かっこんとうかはんげ)
11号:柴胡桂枝湯加桔梗葛根(さいこけいしとうかききょうかっこん)

です。

第一段階

この時期は食べ過ぎや寒い中の外出などで体の機能が低下します。そこに外からウイルス(外邪)がやって来て体内に侵入しようとします。外部と繋がっている喉や鼻から侵入して来るのですが、きっと漢方では皮膚全域から侵入して来ると考えたのかも知れません。第一段階の症状としては、風邪の初期で、ゾクゾクと寒気がするとか喉が少し気になる程度の段階です。葛根湯は発汗を促すことにより、外邪を体内より押し返す作用があります。風邪を引いた時に汗をかいて熱が下がり楽になった経験があるかと思います。この様な理由で風邪の初期には葛根湯を使うのです。この時に外邪が胃に入ってしまうとムカつきなどの胃腸症状が出て来ることもあるかと思います。当院の葛根湯に半夏が加わっているのは、この胃のムカつきを抑えるためです。この第一段階は1日で過ぎ去ってしまう方が大半ではないでしょうか。

第二段階

次に追い出し切れなかった外邪は皮膚の防御層を突破して体内に侵入して来ます。症状としては、夕方になると熱が上がる、体が怠い、鼻詰まり、頭重、喉痛、咳など、第一段階の翌日あたりから徐々に進行して来るでしょう。この第二段階になってしまうと、葛根湯で外邪を追い出す時期ではありません。体内で外邪をデトックスする必要があります。この時に主に使われるのが、柴胡(さいこ)と言う生薬名が含まれる処方(柴胡剤)です。その代表的な処方として当院では柴胡桂枝湯加桔梗葛根を処方しています。これはとても便利で、第一段階の部分に外邪が少し残っている場合にも有効なので、自分が今どの段階かあまり神経質に考えなくても早めに服用可能です。第二段階の時期は比較的長いので、11号は一週間は必要かと思います。大抵の方の場合は、この第二段階が終わると「やっと風邪治ったぞ!」となります。

しかし一部の方は更に進行して、体の深部に外邪が達してしまいます。この段階の治療は症状や体質により異なってくるので、お電話でも大丈夫ですのでご相談下さい。

そして年末年始に具合が悪くなるのは人間に限ったことではなく、どうやら毎日使っている機械も・・・・・

写真はエアロバイクに接続しているipadの画面ですが、家でエアロバイクを漕いでバーチャルでコースを走ったりレース出来たりします。私はzwiftと言うアプリを利用しています。年末年始は毎日1時間以上乗って、最低10キロはランニングするぞ!と決めていました。が、休み初日にふくらはぎが軽い肉離れ、更に大晦日にバイクが故障して乗れなくなってしまいました!良くもまぁ・・・・と言う感じですが、まぁ良い機会だと割り切ってのんびり体を休めることにしました。それでは良いお年をお迎えください。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         

細野漢方診療所 細野孝郎

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