• 内科医師からスタートし、現在は三代続いている漢方専門のクリニックを銀座で開業中。女性系疾患(月経関連、更年期、 不妊症など)、アトピー性皮膚炎などから、ちょこっと体の弱い人までお見えになります。趣味はマラソン(基本的にはインドアでテレビ派)、猫(アメショ)、週に1回の外食。マラソンはsix stars finisher(東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク)日本人では338人目位の達成!!

今回は少し趣向を変えて、食べ物の話です。先日ある患者さんが、アズキきの入った饅頭を食べると翌日はお腹が動き過ぎて困るので、外出する前は食べないようにしているとおっしゃいました。アズキの利尿作用は何となく知っていたのですが、お腹が動くのは本当なの?実は食べ過ぎてお腹こわしてるのでは??と疑ってしまいました。そこで「タイプで選ぶ新食べ物学」(田村哲彦著、薬局新聞社刊)を調べてみると、「アズキは繊維が5%含まれているので、あずきを食べると便秘しにくい」などと書かれていました。なるほど!です。しかし一体どれだけ饅頭を食べたらお腹が動くのか、いつも少ししか食べないとおっしゃるのですが(笑)私の場合は、アズキの入った饅頭やお汁粉を食べると胃が重くなります。これは砂糖が胃に留まる時間が長いので胃もたれ感がするのですが、アズキの効果より砂糖の副作用の方が強く出るのでしょう。

またアズキには繊維だけではなく、カリウムが多く含まれるので、それにより利尿作用があリマス。ただ分量などが問題で、この本には「1日分としてアズキ30gを540CCの水で半分になるまで煎じて3回に分けて飲む」と書いてあるのでちょっと大変だと思います。あとは「から炒りしたアズキを粉末にして、コップに小さじ1を入れお湯を注いで服用すると、尿量が増える」と書かれています。これは試せそうですね。

アズキの原産地は中国南部と言われていて、古くから日本に伝わって「古事記」の中に記載されているそうです。アズキを好んで食べるのは日本人だけだそうです。そう言われると、以前香港人の友人に、どら焼きを持って行ったのですが反応はイマイチだったのを思い出しました。

もう皆さんご存知のことですが、餡子やおしるこでアズキを食べる人が多いかと思うので、それらの食べ物は砂糖が多いのでアズキの食養効果を期待するよりも砂糖の害が出てしまうのでご注意下さい。

診療所近くに甘楽と言う和菓子屋さんがあります。そこの豆大福が美味しいので今日はそれを買って来て本日の写真にするつもりでしたが、この時期はお菓子の頂き物も多く、職員が太っても困るのでやめておきました。胃もたれすると上にも書いたことで、あの嫌な胃もたれ感を思い出したのも理由です。そうは言っても食べれば食べれるのですが(笑)

食べ物ではない物を齧る悪いヤツもいまして・・・・・・猫を迎え入れた時には家にあるコード類は全てカバーをかけて噛めない様にしていましたが、さすがにもう噛まないだろうと思い、新しく買った電化製品のコードにはカバーしていませんでした。気付いた時には悲惨なことに。大きくなった今ではこれくらい太いコードは歯ごたえあって良いみたいです(笑)絶縁テープで補修してケーブルカバーをかけました。

細野漢方診療所 細野孝郎

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