今回は熱が過剰にありそうなのに、頭が熱くて足が冷えるタイプの方(いわゆる実証タイプ)です。こう言うタイプの方に間違えて温める系の処方を出してしまうと事故処方になってしまいます。「なんか漢方飲んでから、体がポッポポッポするし、頭がカーっと熱くて熱くて・・・・・・」みたいな感じです。服用後、直ぐに出るパターンが多いです。これ見るからに熱が余ってそうな方は間違えようがないのですが、何気に冷えてそうな感じで実は熱がしっかりあったなどの場合などにたまに遭遇します。当然、私もやらかした経験はあります。この場合は怖くても、ある程度冷やす系の生薬が入った処方を積極的に選択しなければ治りません。今でも覚えているのは、大黄牡丹皮湯(だいおうぼたんぴとう)で熱を回して、さらに便として体内の熱を出して、桂枝を加えてのぼせの熱を下げた方です。かなり効い他のだけど、まだ十分ではないとのことで、体内にかなり熱がまだありそうだったので、さらに(せっこう)を加えると頭がスッキリして喜んで頂きました。熱は足りないと冷えてしんどいし、過剰だと不快で怠いしで困った物です。漢方ではこうやって熱を入れたり、冷ましたり、また回したり、下(足元)に下げたりと合わせ技で体内の熱分布を適切に保ちます。
注意ポイントは体が弱い人(お年寄りなど)で熱が籠っている場合はまた別ですので、冷やす系の連発は絶対にダメです。
シドニーマラソンのメダル、下側を何か齧られた様なデザインですが、貰った時は頭もボーッとして何も疑問に思いませんでした。ホテル戻ってからも、メダル首からかけて外食に出かけた時も、下側がギザギザしているデザインだとしか思っていませんでした。その後、色々な人達がオペラハウスとメダルを重ねた写真をアップしているのを見てやっと気づきました。撮影場所は○○から重ねればピッタリなどと書かれていたのですが、そこまで行くのは面倒なので橋の上からトライして見ると、まぁまぁ良い感じに収まりました!ホテルの部屋からオペラハウスが見えていたのですが、何も気付かないのはちょっとなぁでした(笑)
細野漢方診療所 細野孝郎