加味逍遙散に関する記事の検索が多いので、補足と上位互換処方について（3）

前回は処方名を出さなかったのですが、表で生薬を並べたのは通道散（つうどうさん）と言う処方になります。組み合わせ表より調胃承気湯（あるいは大黄甘草湯）を含むので、下剤的な作用が期待できることが分かります。ただそうは言っても、10種類の生薬のうちの3種類、甘草を除くと実質的に大黄、芒硝だけに緩下作用があり他の大多数には下す作用はありません。ですから2日に1回しか便が出ない人には物足りない！みたいなことは良くあります。過去に何度も書いていますが、女性系に問題がある人は便秘を伴うことが多いです。なので女性系の機能が改善すると便秘も改善することは多々経験しています。子宮卵巣系の巡りが悪いと、隣接する消化管の動きも悪く便秘しやすいと容易に想像できます。逆に言えば便秘が改善していかないと、女性系の機能が改善が十分ではないとも考えられます。さて、この通道散は不思議な処方で、少量の調胃承気湯を含むだけで期待した以上に快便になってしまう処方です。それくらい効果の出る人に対しては、月経痛や月経不順などの症状も軽減しやすいです。それは表の下の方に気の流れを良くするとして、厚朴、枳実、陳皮がありますが、これが意外なほどに腹部の気の流れを改善する効果があります。そのため少量の調胃承気湯と組み合わせるだけで、想像以上の便通改善が見込めるのかと思います。これを飲んだ多くの方が、「不思議な感じでお通じが出る、お腹が痛むわけではなく、スルッ自然に出るので調子が良い」などの表現をされます。たいていそう感じられる人は主目標の月経痛や不順なども改善されるし、この処方で妊娠に至った方も多数おられます。実際に多数処方した経験上、ただこれは使うにとても難しい処方で、合う人は本当にピンポイントだと言うのが自分の印象です。しかもそのパターンを文章化するのが難しい（笑）そのあたりも含めて次回に持ち越しです。

博品館と言う有名な玩具屋さんが銀座8丁目にあります。日本一大きな玩具屋さんだで、創業は1899年、現在の場所に移って来たのが1978年だそうです。当院も土曜などは子供の患者様が両親とお見えになり、誕生日やクリスマスには帰りに博品館でおもちゃを買って貰うんだ！と嬉しそうに話してくれるのは、とっても和むんですよね。と言うのも、私も大昔は娘達を連れて来て写真にあるような無駄な物（笑）やアンパンマンにグッズ、成長すると上階にあるゲームソフトなど買った記憶がるからです。せこい話ですが、ゲームソフトなんかビックカメラで買った方がポイント貯まるので助かるのですが、まぁここに来れるのが一つのご褒美だったのです。博品館で見て、ビックカメラで買ったことも数回ありました。この写真を30歳になる娘に送ったら、「うわ、博品館だ懐かしい！アンパンマンはいらない」と速攻で返信が来ました。子供の頃の記憶は鮮明みたいです（笑）

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