薬袋に処方名を書いていますが、勘違いしやすい名前についてです。
以前からちょくちょくあるのですが、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)と荊芥・連翹や桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)と竜骨・牡蠣をごっちゃにされている方がおられました。当院でも当然、処方名を薬袋などに記載しているので、細かいことは知らなくても、自分が何を服用しているのか処方名は皆さん何となくご存知かと思います。例えば、温清飲(うんせいいん)に荊芥と連翹を足すと処方名は温清飲加荊芥連翹粒となります。つまりこれは温清飲に荊芥連翹湯を加えたものではありません。ちなみに荊芥連翹湯は17種類程の生薬の組み合わせからなる処方で、その中に荊芥と連翹と言う生薬を含んでいます。この荊芥と連翹だけを温清飲に加えた物が上記になります。今回は詳しく書きませんが、温清飲と荊芥連翹湯を同時に服用するとこれは事故処方になり得ます。同様に桂枝加竜骨牡蠣湯は桂枝湯(5種類の生薬より構成)に竜骨と牡蠣の2種類の生薬を加えた処方です。例えば、桂枝茯苓丸に竜骨と牡蠣を加えて、桂枝茯苓丸加竜骨・牡蠣を処方してそれで調子良かった方おられます。この方が近医にかかったついでに同じ処方を頼んだら、桂枝茯苓丸と桂枝加竜骨牡蠣湯を同時に処方されたそうです。両者ともに1日量で処方されていたので、1日あたり15gの服用になります。重複する生薬も多いし、前回書いた大量接種での重大副作用注意の甘草も重複して含まれます。病院で出された物は無条件に飲んでしまう、私も病院で処方された物は考えるの面倒なので取り敢えず飲んでしまうのですが(笑)ともかく保健漢方でも1袋ずつの服用ならばそこまで注意することないでしょうが、一度に2袋、3袋飲めと処方されたら疑って調べてみて下さい。
運動後は意識してタンパク質を摂取する生活1ヶ月ほぼ経過です。普段はサラダチキンと豆腐ですましていますが、今週もスーパーでお肉を買って茹でて焼いてみました。最初はまぁそこまで悪くない感じだったのですが、カスカスな肉を4回、5回と続けるとさすがに飽きて来ます。もちろん1ヶ月では筋力アップ効果など全く分からないし、油跳ねて掃除が面倒だし、来月頃にはこんな食生活はなかったことになっている気がします(笑)でも脂身は取るし、茹でて脂分やアクも抜けているしで消化良く、食後の体調はメチャクチャ楽です。ただすぐにお腹が空いてしまうのが欠点です。
細野漢方診療所 細野孝郎