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検査で「異常なし」の不調・体質改善

Functional / Constitution · Hosono Kampo

📖 本文中の緑色の処方名および下の一覧表の処方名をクリックすると、院長が書いた診療日誌(ブログ)の解説記事に移動します。

【検査で異常なし】でも体はつらい——漢方には名前がある

「病院で検査をしても異常なし、でも体がだるい・疲れやすい・気力がわかない・何となく不調が続く——西洋医学では『ちょっと疲れているだけ』と薬を出してもらえないか、安定剤を処方されることもあります。しかし漢方ではこれらの症状に明確な名前があります。気虚(きょ)——気(エネルギー)が不足している状態です。気が足りなければ体は動かない。まず気を補うことが体質改善の第一歩です。」

「異常なし」は「どこも悪くない」ではありません。漢方の物差しで診れば、必ず原因があります。

【気虚・気滞・血虚】三つが絡み合う

「慢性疲労・倦怠感の根本を漢方で見ると、多くの場合気虚・気滞・血虚の三つが絡み合っています。気虚だけ、気滞だけという状態は少なく、気が足りない(気虚)+気の流れが滞っている(気滞)が同時に起きているのが大半です。さらに血の不足(血虚)が加わると、顔色が悪い・爪が弱い・頭がぼんやりするなどの症状が重なります。治療は気を補いながら気の流れを整える——この両方を同時に行う処方が必要です。」

「気虚がメインなら補中益気湯(ほちゅうえっきとう)六君子湯(りっくんしとう)、気虚+気滞が同程度なら香砂六君子湯、気滞がメインなら逍遙散に補気の生薬を加える——この比率を0.1g単位で調整することが体質改善の核心です。」

【血虚・気血両虚】十全大補湯と人参養栄湯

「気と血の両方が不足した状態(気血両虚)には十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)が代表処方です。疲れやすい・顔色が悪い・冷えがある・傷の治りが遅い・術後や産後の回復——こうした状態に幅広く使います。咳が続く・気管支が弱い・精神的な不安もある場合には人参養栄湯(にんじんようえいとう)が有効です。十全大補湯に精神を安定させる生薬が加わった処方です。」

【免疫力低下・風邪をひきやすい】気を固める

「風邪をひきやすい・ひいたら長引く・季節の変わり目に必ず体調を崩す——これは体表を守る『衛気(えき)』が弱っているサインです。補中益気湯は気を補いながら免疫を高める代表処方で、体力低下・風邪の予防・がん治療中の体力維持にも広く使われます。免疫力を漢方で高める——これも三代が得意とする領域です。」

【夏バテ・季節の体調不良】当院オリジナルの清暑益気湯

「夏バテも気虚の一形態です。熱でやられた体を回復させる清暑益気湯(せいしょえっきとう)には古来からの処方がいくつかあります。当院では近製清暑益気湯に水はけを良くする生薬を加えた家方清暑益気湯(かほうせいしょえっきとう)を独自処方として使っています。『足がだるい・少しむくみがある』夏バテには特に有効です。冷たいものの飲みすぎ・食べすぎによる夏バテには胃苓湯(いれいとう)が適しています。」

【実際の臨床では】縦横無尽に絡み合う

「体質改善は最も難しいカテゴリーです。慢性疲労+冷え+不眠が重なる、気虚+瘀血+胃腸の弱さが同時にある、血虚+気滞+更年期が絡み合う——これらは単純な処方では決して解決しません。胃腸を整えて気を作れる体にする・血を補いながら流れを良くする・精神的な疲労にも対応する——この三方向を同時に0.1g単位で組み立てる。体質改善とはそういう仕事です。三代98年の腹診の経験が、あなたの体のどこに何が起きているかを読み解きます。」

状態と処方の対応 — ひと目でわかる一覧

状態・タイプよく使われる処方
慢性疲労・倦怠感
胃腸が弱く気を作れない(脾虚)
補中益気湯 六君子湯
疲労+気の滞り
ストレス・抑うつ感
香砂六君子湯(こうしゃりっくんしとう) 逍遙散+補気生薬
気血両虚
顔色が悪い・冷え・傷が治りにくい
十全大補湯
気血両虚+精神不安
咳・気管支が弱い
人参養栄湯
免疫低下・風邪をひきやすい
体力の維持・予防
補中益気湯
夏バテ・熱でやられた体
足がだるい・むくみ
清暑益気湯 家方清暑益気湯(当院独自)
冷えが強い
体質全般の底上げ
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※ 実際の処方は診察の上、あなたの「証」に合わせて0.1g単位で調整します。

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