• 内科医師からスタートし、現在は三代続いている漢方専門のクリニックを銀座で開業中。女性系疾患(月経関連、更年期、 不妊症など)、アトピー性皮膚炎などから、ちょこっと体の弱い人までお見えになります。趣味はマラソン(基本的にはインドアでテレビ派)、猫(アメショ)、週に1回の外食。マラソンはsix stars finisher(東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク)日本人では338人目位の達成!!

診療所から徒歩3分の蕎麦屋さん(泰明庵)で、ランチとして初めて「ニラ肉カレーせいろ」と呪文の様に舌を噛み噛みしながら注文してみました。

ニラの生薬は韮子(きゅうし)と呼ばれて、日本では「古事記」の中でも記載されていて昔から存在していたみたいです。当時はカミラと呼ばれていて、それがミラになりニラと呼ばれる様になったそうです。ニラは硫化アリルやビタミンA、B2などを多く含み栄養価は高く、漢方的にも温裏・強壮作用があるので体を温めて血行を良くしてくれます。温裏とは体の奥の方、つまり消化管などを温める作用が韮子にあるようです。胃腸系の冷える人やまた冷房で体が冷えて食欲がない場合に良い食べ物でしょう。日本薬学会のページには豚肉と合わせると疲労回復に効果的とも書いてあり、どうも僕は全く無意識に理にかなった物を食べていた様です。医食同源と良く言われますが、夏になり体がだるいなぁ〜、と思った時にまた舌を噛んで頼んでみます。

日本薬学会のページにニラに関して詳しく書かれています。
診療日誌トップ

細野漢方診療所 細野孝郎