• 内科医師からスタートし、現在は三代続いている漢方専門のクリニックを銀座で開業中。女性系疾患(月経関連、更年期、 不妊症など)、アトピー性皮膚炎などから、ちょこっと体の弱い人までお見えになります。趣味はマラソン(基本的にはインドアでテレビ派)、猫(アメショ)、週に1回の外食。マラソンはsix stars finisher(東京、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク)日本人では338人目位の達成!!

この時期としては異例の暑い日が続いています。テレビでも盛んに「適宜エアコンで室温を調節して下さい」とか「小まめに水分を」とか皆さんも聞き飽きてしまったでしょう。そもそも熱中症とは、高温の環境下で体温を下げようと体が頑張りすぎた結果のオーバーヒート状態です。ざっくりと纏めると以下の3点

1)体温を下げたいので血管を広げる、ラジエターでも空気に触れる面積が大きいと冷えやすいのと同じことです。その結果、より血液を巡らせる必要が生じて心拍数が増加する。つまり脈が速くなり動悸を感じたりします。それが長時間続いたりすると脳に血流が足りなくなりボーッとしてくる。

2)同様に体温を下げたいので発汗が促進される、血管も広がっているから汗も良く出るでしょう。それが過剰になると体内より塩分・水分が失われいわゆる脱水状態となる。そうなると出す水もなく発汗できないので更に体温が上昇する。

3)高体温の状態が持続すると体の臓器や筋肉に障害が発生し生命を維持出来なくなってしまう。

こういう理屈を知ると、エアコン入れたり予め水を飲んだりするのも納得が行くと思います。なんか喉が渇いた脱水か?と思った時には既に体にダメージが来ていることがありますので、早めの水分摂取を心がけて下さい。

都庁周りをたまにランニングしますが、半分程度は日陰がありビル風も吹いてペース遅くすれば問題なく走れます。もちろんお勧めはしません!

追記:調べてみると環境省の熱中症予防サイトと言うのがありました。

細野漢方診療所 細野孝郎